へたれ

ちくちくして
わたしは苦しいけれど

あなたは困って
待って欲しいと言うから


失恋を待たずに髪を切りました。


軽やかなわたしは
どんな言葉もどんな答えも笑顔で受け入れて
もしかしたら独りのときに泣くかもしれないけれど
軽やかに明日を迎えてみせるわ



どんな言葉もどんな答えも
2ヶ月くらい待ってた。
ゆえにタイトルが「へたれ」。












火傷

水平に燃え上がったマッチの火は
私の親指の肉を内側から焼いた

指先に燃え移った火は
まるで責めるように
痛みを忘れさせたりはしないぞと
脅しつけるように
私の指を焼いた。


ここが痛いよ。
忘れたかったよ。

仕方なくて微笑んでしまうほど
長い長い痛みの連鎖

数えきれない

ぼろぼろ

痛い

痛い

痛い

痛いよ。



たかが指先の火傷。
それに呼応する傷たち。
半端な痛み。


いっそ気絶するくらい痛ければいいのに

指先の火はじりじりと
少しずつ私の体を焼いている。



指先の火傷
お香でも焚いたら眠れるかしらと、擦ったマッチ。
私はぼんやりしていて、火は棒をつたって指を焼いた。
まるで体中から何かを吸い上げるような痛みでした。
















なんでもできる
自重







頑張る順番
自重














どっちでもいい ていうことは
どうでもいい てことなのかな。


わたしは あなたの側に いてもいい?
訊ねたら どっちでもいい とあなたは言った。


わたしは
存ても
存なくても
どうでもいい
のでしょうか




どうか違うと言ってください。



どっちでもいい
私の意志で決めろと そういうことなのでしょうけど。
私に関してあなたのエゴは存在しないの?
そう思うと淋しくてそれだけで死にそうです。












「夜行呟」

人はどうして
夜眠るの?

どうしてあなたは
夜眠るの?


真夜中の苦しみは

誰に受け止めてもらえばいいの?



どうしてママは
夜眠るの?

どうしてパパは
夜眠るの?


真夜中の叫びは

どうしても殺さなきゃいけなくて壊れてしまいそう




人はどうして
真夜中の孤独感
















ぴったり一緒
自重