誰もいない
大通りのバス停
目覚めながら
私を見ない街
届かない青空
覚束無い指標
歩いてはいく
だけど置き去り
逝かないわけに行かない
腕も切らず
煙草も買わず
降り積もるところから
逃げるように
焼けた砂
冷えた土
かえってきてと
叫ぶかもしれない
自分が逝くのに